子供のころは家族で泳ぎに行ったものだが
両親も年を重ねると行き帰りのドライブだけで
十分遊びに行った感があるようだった。
私が実家に戻るひと月ほど前。
母からの電話で平日の城ヶ島へ。
父が運転し私が助手席で
母は後ろの席でずーっとしゃべっている。
橋のたもとに大きな駐車場があって
平日なので一台も車はない。
「あんた 運転しなさいよ」
母はどうしても私に
ペーパードライバーを卒業させたくて
運転の練習と称して呼び出すのだ。
仕方がないから父と代わって
駐車場の中をぐるぐると運転してはみるのだが
決して白線の通りに駐車できないので
母の雷が落ちるという悪循環。笑
「ずっと同じ」だったはずの
我が家の最後の思い出。