バス停から乗車したときのこと。
まあまあ席は埋まっていたので
手すりにつかまって立っていた。
すると目の前に座っていた
中学生くらいの男の子が
「どうぞ」
と立ち上がった。
え?私?
男の子も「?」という表情。
ありがとう大丈夫大丈夫と
なんかオーバーに反応してしまい
とにかく元通り男の子には座ってもらった。
胸中複雑なままもやもや。
そんなに老けて見えるんだろうか。
姿勢が悪かったかな?
荷物が多いから?
美容院行けてないしなあ。
やっぱ白髪が目立つのかな。
いやまてよ。
厳しい教育のお家で
誰にでも同じ態度なのかもしれないし
前に立ったら必ず譲る子なのかもしれない。
男の子を目の前に
気まずい空気のままそそくさと降りる。
老いを受け入れるのって
もしかしたら大変なことかもしれないな。