こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

年賀状じまい

宛先に亡き母の名があったのは

本人が書いたからじゃないんだろう。

 

夏に脳梗塞で倒れて

ずっと入院しているのだと。

転院するのでこれで年賀状じまいと書かれていた。

転院先はいわば”出てこれない”病院。

 

高齢だし接種しているだろうし。

半年以上も入院とは

年賀状を作ったご家族の苦労は他人事ではない。

これに返信は出せないなぁ。

 

私が管理するようになってからは

年賀状は「来た人に返信する」ようにした。

年に一度 相手の状況も分からない中で

おめでとうを一方的に送り付けるのは

双方向コミュニケーションの

今の時代に合ってない。

 

今回のように

相手は亡くなってはいないにしろ

もしかしたら大変な状況にあるかもしれないし

お祝いなんてできる心持ちではないかもしれない。

それなのに喪中はがきが届いていないという理由だけで

年賀状を出す自信はない。

 

年賀状を当然のように送れるのは

相手の事情を察することなく

自分のミッションをこなしたいだけの人。

相手に興味なんかないんだろう。

 

そういう人から毎年毎年

無神経な年賀状が届いて辟易している。

 

特に今年は

父が年を越せるかどうかと

24時間神経を張り詰めていた。

まだまだ予断は許さないから

「おめでとう」なんて返信すら送れない。

 

出してもすぐ死んじゃうかもしれないんだから。

 

なのでこのタイミングで

もう返信を出すのもやめた。

うちもひっそり年賀状じまい。

 

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